斎場は至れり尽くせりな施設です
高度成長期に入ったときぐらいから、自宅で葬儀を行う人が減少しました。斎場や会館がたくさん建てられ、そちらを選択する人が増えたからです。斎場の魅力は短期間のうちに、多くの人に知られました。自宅とは比べものにならないほど広く、会葬者がたくさん来ても全く問題ありません。
会葬者も色々気を使わずにすむでしょう。また、斎場は控え室もありますし、駐車場も広くて、まさに至れり尽くせりな施設です。おすすめと言われるのもうなずけます。1990年代に入ると、豪華な葬儀を斎場で行うのが普通になりました。
しかし、最近は家族葬と呼ばれる、小規模な葬儀を営む人が増加傾向にあります。自由葬や無宗教葬もよく耳にするようになってきました。多様化する形式に合わせ、斎場も対応するようになっています。いつの時代も斎場は便利と言うわけです。
葬儀を行う際の基礎的な知識をまとめる
葬儀を行うことは、一生のうちに何回もあるものではないという方が大半でしょう。実際に執り行う際には、次のような基礎的な知識を知っておくと良いかもしれません。まず第一に、事前の見積もりが大切になるということです。
オプション料金なども含め、何にいくらかかるのか、しっかりと確認することが肝要です。次に、自分たちが望む葬儀の形を、日ごろから十分に話し合っておくことです。多くの場合、その時になって色々と検討する時間があるわけではないですから、事前にいかに話し合い、意思疎通をしておくかが大切になると考えられます。
また、十分な費用を用意しておくことや、スタッフの対応などを確認しておくことも大切です。以上のような基礎的な知識を知っておきながら、自分達で十分な検討をし、葬儀を執り行う事が大切になると考えられます。
葬儀は、故人を慈しむ最後の時間
大切な故人と過ごす、最期の時間。葬儀はけして悲しいだけのものではありません。故人の生前を偲び、感謝を表す事のできる、厳かで温かく慈しみ溢れる儀式です。突然の悲しみに見舞われた時、その心の痛みは計り知れないものですが、哀しみの渦中にある残された者たちが少しずつ心の整理をつけて、故人の想いを胸にし前に進むための場でもあります。
まだ存命のうちに「最期はこんな風に送ってほしい」と周囲に伝えておくのも、素晴らしい幕引きを飾れることでしょう。一般葬と家族葬など、近年は葬儀のバリエーションも増えていて、最善の方法で故人を送るため、たくさんの選択ができるようになっています。
華やかに咲き誇るたくさんの花で故人を彩り、生前関わりのあった大勢の参列者で別れを偲ぶ一般葬も素敵ですし、近親者だけの和やかで慈悲溢れる優しい時間を過ごすことのできる家族葬も、何にも代え難い、貴重で温かな想い出となるでしょう。